薬剤師の在り方
2019年4月2日、厚生労働省から「調剤業務のあり方について」という通知が発出され、非薬剤師が実施可能なピッキング業務などの具体的な業務内容が明記されました。
厚生労働省「調剤業務のあり方について」
https://www.mhlw.go.jp/content/000498352.pdf
経済協力開発機構(OECD)が2017年に公表した、加盟国における医療提供体制の国際比較データによると、
人口10万人あたりの薬剤師数が最も多いのは日本の170人で、ベルギー121人、スペイン119人と続き、
米国92人、オーストラリアは82人だそうです。
日本には薬剤師がたくさんいるのに、薬剤師不足が続き、生活習慣病や癌の患者が増える一方。
そこで、諸外国の薬剤師事情を調べてみると、薬局薬剤師は、ほとんど調剤業務を行わないそうです。
薬剤師に求められることは、患者の薬物治療に問題ないかを確認し、問題があるときに介入すること、
さらにもう一つ重要なこととして、生活習慣病の重症化予防、という役割があるそう。
実際、生活習慣病の患者に薬局薬剤師が関わることでコントロールが良くなった、というエビデンスが世界中で出ています。
薬局で勤務していると、
せっかく勉強したのに、業務に追われている、また、患者様や医師から期待されてない、と感じている薬剤師も多いと感じます。
また、薬剤師自身にも手放すものもあり、
今回の通知は、日本の薬剤師にとって、これから自分はどうしていくか?考える、とてもいいきっかけになると思います。
私は、薬剤師がどう、とか以前に、
本当に健康な人が、1人でも多くなればいい、と切に願います😊✨