メタボリックドミノ
図1. メタボリックドミノの概念図
(出典:日本臨床 61(10) p.1837(2003))
『メタボリックドミノ』って、ご存知ですか??
今日は、循環器内科の先生の“自分の血管を守るには?〜動脈硬化を予防するためにはどうすればいいか”という健康セミナーに参加しました。
約30人ほどの地域のご高齢の方で賑わう会場の隅っこので、先生の話を聴いていたのですが(=´∀`)、今日初めて聴いたワードがこの『メタボリックドミノ』。
大切なワードだと思ったので取り上げてみました^ ^
◆メタボリックドミノとは?
メタボリックドミノは、”一気に進む、メタボの連鎖”。
生活習慣病がドミノ倒しのように一気に進み、最後は命を奪う様々な病態を引き起こす恐ろしい状態です。
「メタボリックシンドローム(通称メタボ)」とは、内臓のまわりに脂肪が過剰に蓄積した内臓脂肪型肥満を前提とし、さらに脂質異常、高血圧、高血糖のいずれか2つ以上をあわせもった状態を指します。別名「内臓脂肪症候群」とも呼ばれます。
メタボリックシンドロームが進行すると、ドミノ倒しのように高血圧や糖代謝異常などが起こり、次いで動脈硬化、虚血性心疾患や脳血管障害、最終的には心不全や脳卒中、腎不全などの重大な病気が引き起こされます。これが、「メタボリックドミノ」と呼ばれる病態の連鎖です。
◆メタボリックドミノをもっと詳しく
●最初の1枚目:肥満
●2列目のドミノ: 高血圧、高血糖、脂質異常など、“危険因子”の増加
●3列目のドミノ:心筋梗塞や脳卒中、末梢動脈硬化症、腎臓病などの臓器疾患
●最終列のドミノ: 心不全、脳卒中、認知症、失明、腎不全などの、致命的な合併症メタボリックドミノは、進めば進むほど深刻な病態が出てきます。3列目で発症した慢性腎臓病、心筋梗塞、脳血管障害などに喫煙や飲酒など生活習慣病のリスクがいくつも重なると、最終的には心不全、脳卒中、認知症、失明、腎不全など、多臓器不全の状態へ。日常生活もままならなくなり、生命の危機に直結する事態となります。
◆連鎖を防ぐカギは、1枚目を倒さないこと!!
最初のドミノを倒すのは、食生活の偏りや運動不足といった生活習慣の揺らぎです、1枚目のドミノが倒れてしまうと、メタボリックドミノは一気に進みます。より上流の、できるだけ早い段階でドミノ倒しを止められれば、最下流の事態を避けることができます。まずは、生活習慣の見直しから始めましょう。
ドミノの1枚目である内臓脂肪型肥満は、悪い生活習慣から起こります。過剰な脂肪や糖質の摂取、ビタミンやミネラルの不足、お酒の飲み過ぎなどの偏った食生活、運動不足、不規則な睡眠、喫煙などの習慣を改めることが必要です。女性の場合は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの働きが低下する50代前後にメタボリックシンドロームが急激に進むことがありますので、注意が必要です。
◆メタボリックドミノを食い止めよう!
1枚目のドミノである肥満を防ぐ基本は、バランスの取れた食事、適度な運動、飲酒や間食を減らす・・・といった日常生活の改善であることは言うまでもありません!!
まさに、“生活習慣”病。
身体に悪い生活習慣が身についていると、それだけで病気のリスクが、グッと上がります。
今できてなくても大丈夫^ ^
知ったときが始まりです!
コツコツが一番理想の未来に連れて行ってくれます✨
今日から、明日から始められることを、小さなできることからコツコツと。
〜引用〜
https://www.heart-center.or.jp/div04_7_archive/div04_7_0_20180301.html(豊橋ハートセンターHPより)